あなたのWebサイトに最適なCDN加速サービスをどう選ぶ?

9月 03, 202520 mins read

CDN選びで失敗したくない方へ】あなたのWebサイトに最適なCDN加速サービスを選ぶための決定版ガイド。ユーザー所在地やコンテンツ種類別のノード選び、速度測定・セキュリティ対策のポイント、予算別のおすすめプランまで詳しく解説。ロード時間短縮でSEO順位と収益をアップさせよう。

ChatGPT Image 2025年9月4日 01_48_54
 

 (友人風の挨拶)お久しぶりです!CDN5の運用チームでエンジニアをしているTomと申します。CDNの保守業務に何年も携わってきた者として、今日は「どうしたら損しないCDN選びができるか」について本音で語らせてください。

先週対応した周さんという客户の例が参考になるでしょう。日本で越境ECを営む周さんは、東南アジアを中心に顧客を抱えていました。最初はコスト削減のためアメリカ系の安価なCDNを導入したものの、ページの表示速度が5〜6秒もかかり、コンバージョン率が全く向上しなかったのです。当社がシンガポールと香港に強固なノードを持つサービスへの切替えを支援したところ、表示速度は2秒を切り、売上はその月に30%も急増しました。

教訓は明白です。CDNは価格だけでは選べません。ここからは、現場で得た知見をいくつかシェアします。参考になれば幸いです!


1. まずは自社の要件を明確に

ユーザーの所在地を把握する
CDNノードはユーザーにできるだけ近くに配置すべきです。ユーザーが日本に集中している場合は日本国内のノード、中国本土の場合は現地ノードが必要です。ICPライセンスの問題がある場合は、香港ノードが有力な代替案となり、さらに日本ノードも選択肢に入ります。

コンテンツの種類を見極める
画像が多いサイト、動画配信プラットフォーム、動的コンテンツが豊富なサイトなど、種類によって最適なCDNは異なります。

予算を現実的に設定する
「安物買いの銭失い」はよくある話。安さに惹かれて選ぶと、後々までアップグレードを迫られ、コストがかさむことになりかねません。

ユーザーの分布がわからない場合は、Google Analyticsで地理的な広がりを確認してから、重点ノードを決定しましょう。


2. 重要な判断基準はここ!

ノードの数より質が大事
「数千ものノードを保有」とうたうベンダーもいますが、その多くは仮想ノードです。自社のターゲットエリアにおける物理ノードの実際の配置を必ず確認し、実ノードリストとテスト用IPを提供してもらいましょう。

当社のCDN5が他社よりノード数が少ない理由をよく聞かれますが、CDN5の全ノードは高度なDDoS防御機能を備えており、一般的なサーバーとは一線を画しています。

性能は自身でテストすべし
ベンダー提示の数値は理想環境での測定結果である場合がほとんどです。以下を自身で検証しましょう:

  • サードパーティの速度測定ツールを利用する

  • Tracerouteで経路を確認する

  • 時間帯(特に夜間のピーク時)を変えてテストする

  • 実際のトラフィックを想定した負荷テストを実施する

セキュリティは妥協できない
WAF(Webアプリケーションファイアウォール)をコスト削減で外した客户がSQLインジェクション攻撃を受け、全データを消失した事例があります。以下は必須機能です:

  • 100Gbps以上へのDDoS対策

  • WAFの導入

  • SSLのサポート

  • ボット対策

料金体系はしっかり理解する
CDNの課金は複雑です:

  • トラフィック料金は通常アウトバウンド課金

  • HTTPリクエスト数ごとの追加課金も

  • オリジンサーバーへの戻りトラフィックは別途課金の場合あり

  • 追加機能にはほぼ別料金が発生

特に従量課金制のプランでは隠れたコストに注意が必要です。急なトラフィック増により、想像を超える請求が来ることもあります。


3. 実践的なアドバイス

  • 無料トライアルを必ず利用する:信頼できるベンダーのほとんどは7〜15日の無料トライアルを提供しています。積極的に活用しましょう。

  • サードパーティ製ツールでテストする:17ceやboceなどのプラットフォームがおすすめです。

  • サポート体制を確認する:問い合わせ時にすぐ人が対応してくれるか、応答時間は適切かを見極めましょう。


4. よくある落とし穴

  • 激安プランは機能が限定的:低価格プランでは速度制限や超過料金が発生しやすくなります。

  • 有名だからといって自社に合うとは限らない:他社でうまくいっても自社では同じ結果にならない可能性があります。

  • 移行の手間を見落とさない:CDNの切替えには設定変更などが必要なため、事前の計画が不可欠です。


5. まとめ

CDN選びはまるで交際と同じ。唯一の正解はなく、自社にぴったりのものを見つけることが重要です。2〜3社を同時にテストし、データに基づいて判断するのがベストです。

当社では客户の比較テストを支援することも多いですが、場合によっては競合他社のソリューションの方が適していると率直に伝えることもあります。ビジネスは売上だけでなく、信頼関係が何よりも大切です。

最後に一つ:CDNは「設定したら終わり」のソリューションではありません。技術や市場の変化が著しいため、昨年適していたものが今年も使えるとは限りません。定期的な評価を心がけましょう。

もし迷っているようであれば、いくつかのベンダーの営業と話してみるのも一手です。ただし、彼らの言葉を100%信じるのではなく、自身で検証することを忘れずに。

何か質問があれば、遠慮なく連絡してください。我々はCDNサービスを提供していますが、何よりもお客様と信頼関係を築きたいと考えています。この業界では、評判がすべてですから。

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